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ノロウイルス猛威 感染性胃腸炎、過去10年で最速増

 「おなかのかぜ」と呼ばれる感染性胃腸炎が全国で猛威をふるっている。国立感染症研究所がまとめる全国約3千の小児科医療機関の定点調査では、過去10年間で最も速いペースで患者が増加。大半はノロウイルスが原因とみられ、抵抗力が低い乳幼児や高齢者は特に注意が必要だ。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状は、下痢や嘔吐(おうと)、腹痛など。同研究所の感染症情報センターによると、11月13日からの1週間で定点1施設あたりの患者数は16.4人となり、昨年同時期の約2.7倍に達した。例年より1カ月ほど速いペースで、今後さらに増える可能性があるという。

 東京都の速報値(11月27日からの1週間)でも、1施設あたりの患者数が21.9人に。過去5年間で最多だった昨年の19.3人を突破した。

 都道府県別では、富山(1施設あたり37.5人)、宮崎(同29.9人)、大分(同27.8人)、群馬(同27.6人)、三重(同26.9人)が多く、計12府県で警報を出す基準の20人を上回った。患者は10月下旬から西日本を中心に増え、中部や関東へ拡大。大阪や奈良では、高齢者施設の入所者が感染し、死亡する例も出ている。

 ノロウイルスは、生カキなど加熱が不十分な二枚貝を食べるなどして感染するほか、患者の便や吐物などを介して二次感染する。保育園や高齢者施設などで集団感染を起こすこともある。治療法は対症療法しかなく、各自治体などは手洗いなどによる予防を呼びかけている。


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