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ミノムシ→布団 虫を手本に商品開発 

 鮮やかな光沢のチョウやタマムシの発色原理などを応用し、ナノテクノロジーを駆使して商品を開発する動きが活発だ。染料を使わなくても輝く繊維、超節水型の泡風呂……。ミノムシを参考に考案した温かな布団もある。お手本が「自然」そのものだけに、環境にも優しい。小さな虫たちが秘めている可能性は無限大だ。

 ●アワフキムシ

 「お湯ではなく、泡で入浴する。軽量で持ち運びできるお風呂です」。この秋、INAX(愛知県常滑市)の超節水型「フォーム(泡)バス」などの試作品が、06年度のグッドデザイン賞に選ばれた。「次世代のライフスタイルをイメージさせる」と評価された。

 新型バスは細長い楕円(だ・えん)形。外側に取り付けた装置で液体せっけんと50度の湯をかき混ぜ、パイプから空気を送り込んで泡立てる。通常の浴槽は180~200リットルのお湯が必要だが、これだと6~8リットルで済む。

 お手本は、アワフキムシの幼虫だ。体長わずか10ミリほど。天敵から身を守り、体表が乾くのを防ぐために泡で体を覆っている。この泡は、小さな腹部を伸縮させ、自分の排泄(はい・せつ)物やロウ脂質の分泌物に空気を送り込んで作っていて、つぶれにくい特徴がある。

 02年に節水・無水バス開発に取り組んだチームが、ヒントを求めて様々な自然現象や生物を調べ、たどりついたのがこの泡だった。同社はその3年前にカタツムリの殻の汚れにくい特性を応用し、外壁タイルの汚れを防ぐ技術を確立。昆虫研究に力を入れていた。

 「新型バスのポイントは、いかに壊れにくい泡を作るか」と、プロジェクトリーダーの平井宏満さん(35)。液体せっけんや送り込む空気の量など、機械メーカーと試行錯誤を繰り返した。デザインも工夫を凝らした。いす型バスも検討したが、お湯や泡の量を最小限にするため楕円形に。

 翌年、試作品が出来上がる。試験室で一人、入浴した平井さんは「水圧も浮力も感じず、ただ温かいものに包まれている」という不思議な感覚を味わった。今はまだ開発途上で、10分ほどで泡が半減するが、さらに泡を長持ちさせるため、改良を重ねる。

 ●タマムシ

 タマムシの発色の仕組みを金属製品に生かしたのが、新潟県燕市の金属表面処理加工の「中野科学」。ナノサイズの粒子が並ぶ多層構造のタマムシは、光の反射や屈折が相互に影響し合う干渉作用で七色に光る。これを参考に、ステンレスの表面を覆う酸化皮膜の厚さを0.1~0.3マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)の範囲の中で変え、様々に発色させる技術を確立した。

 「塗料や染料を使っていないから、色がはげず、さびにくい。環境にも優しくリサイクルもしやすい」と中野信男社長。コーヒースプーンやケーキフォークは330円。冬になると、クリスマス用としてカクテルシェーカー(250ミリリットルで3200円)に人気が出るという。

 ●モルフォチョウ

 繊維メーカーの帝人ファイバー(大阪市)は、コバルトブルーの羽を持つ中南米のモルフォチョウを研究、染料を使わず発色する繊維「モルフォテックス」を発売している。この羽はたんぱく質の層と空気の層が何重にも重なり、そこに光があたると、独特の反射の仕方で鮮やかに輝く。

これを参考に、モルフォテックスは屈折率の違うポリエステルとナイロンを交互に61層も重ねた。

 1層の厚さは70~100ナノメートル(ナノは10億分の1)。素材が切り替わる境界面で光の一部が反射し、透明感ある色合いが出る。ウエディングドレスやネクタイなどに使われ、価格は採用ブランドによって違うが、「高級シルク並みか、やや高め」という。

 東京農業大の長島孝行助教授(昆虫テクノロジー)は、野生のカイコが作る紫外線をほとんど通さないワイルドシルク(野蚕)を研究し、民間企業と共同で日傘やショールなど6種類の商品を開発、今夏から売り出されている。

 冬に人気が出る「みのむしふとん」は、滋賀県安土町の寝具製造販売「ワタセ」が開発、ツバメやウサギの巣などを調べ、外気や外敵から身を守る知恵を生かした。布団は四角いという発想を転換、楕円形の敷布団と掛け布団をファスナーでくっつけ、カプセルのようにした。



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